Q1:ローソクの火はなぜつける
ローソクの火には二つの面があります。ひとつは“光”です。周囲を明るく照らすその光は、如来さまの智慧を象徴すると言われています。心の奥底までも知り尽くし、どろどろとした迷いの闇を隈なく照らして真実に向かわしめる智慧の光明です。もう一面は“熱”で、私はこれを如来さまの慈悲を表すと味わっています。熱が氷を溶かすように、お慈悲の“温もり”が私の固く閉ざした心を解きほぐして下さいます。またその炎からも、休むことなくはたらきかけて下さっている如来さまのお慈悲の心が伝わってくるでしょう。

Q2:院号をつけると”位”があがる
院号とは仏法を弘め、宗門護持に尽くした人を讃える意味で贈られるものです。具体的には、通常の場合、宗門の護持発展に役立てる意味の「永代経懇志」を一定額以上本山に納めて方に対し、そのお扱いのひとつとして交付されます。ただ、多くは遺族が故人を追慕する形で懇志を納めますので、遺族の方もみ教えを喜び宗門発展を願う気持ちが大切です。けっしてお金で“買う”ものではありません。

Q3:自己流のお飾りをしていませんか 
お仏壇の中の仏具をどう配置するか、つまりお荘厳(しょうごん)の仕方ですが、このことがあいまいなまま自己流で配置されている方が意外に多いようです。正しいお荘厳を知ることによって、すっきり整ったお仏壇にして下さい。 そこで、“お荘厳”ということですが、これはご本尊・阿弥陀如来を美しくお飾りすることです。心を込めてお飾りすることにより、如来さまのお心に触れさせていただくのです。お荘厳する対象をくれぐれも間違わないように…。 具体的に仏具の配置を述べますと-、【上段】上卓(うわじょく)に四具足(しぐそく)のお荘厳をします。四具足は左右対称に華瓶(けびょう)一対〈華瓶はこの項参照〉・正面手前に火舎(かしゃ)・その後ろにローソク立てを置きます。さらに、お仏飯をお供えする場合は、仏飯台を用いず、お仏飯一対を火舎の両側やや奥に供えます。※上卓が小型の場合=上卓に華瓶一対と火舎を置き、火舎の奥正面にお仏飯を供えます。上卓に華瓶と火舎を置くことによって、仏飯器を載せるスペースがなくなる場合は、ご本尊のすぐ前に仏飯台を置いてお供えすればよいでしょう。※上卓がない場合=ご本尊のすぐ前に仏飯台を置き、お仏飯をお供えします。また、須弥壇上に、お供物を盛る供笥あるいは高杯を左右対に置きますが、スペースがなければ、お荘厳の損なわれない程度に、前卓の両隣に置いてもかまいません。【中段】前卓(まえじょく)と呼ばれる卓(つくえ)に、香・花・灯を供えるための三具足(みつぐそく)を置きます。三具足とは、中央の香炉、向かって右側のローソク立て、左側の花瓶(かひん)の3つの仏具をいいます。このうち香炉は、通常、手前に土香炉(どごうろ)、その奥に香炉台を置いて金香炉(かなごうろ)を載せておきます。土香炉と金香炉を前後に並べておけないような場合は、通常、どちらか1つを置いておきます。 この三具足の位置がきちんと定まると、お仏壇もすっきりしてくるでしょう。 また、お仏壇が小型の場合、中段に三具足を置くとご本尊が隠れたり、ローソクの灯が他に燃え移る恐れがあるものもあります。そんな場合、前卓ごと下段に置くか、前卓が固定式ならば、直接、下段に置くのもやむをえないでしょう。 なお、報恩講や年忌などの法要時には、花瓶とローソク立てをそれそれ一対にした五具足(ごぐそく)でお荘厳します(なければ三具足でもよい)。【下段】御和讃卓(ごわさんじょく)に御和讃箱を載せ、左側には御文章箱、右側には過去帳台やリンを置きます(勤行の時、リンは右膝の斜め前あたりに降ろす)。 この他のお飾りとして金灯篭(かなとうろう)や輪灯、瓔珞(ようらく)、打敷(うちしき)などがありますが、要はそれぞれのお仏壇に合った大きさの仏具を用い、不要なものをお仏壇の中に入れないことです。

Q4: 質問4
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2011-10-12

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